眉間や額のシワ取り治療といえば「ボトックス」
今ではかなり一般的になっています。
当院では日本国内で唯一認可されているアラガン社のボトックスビスタRを採用しています。
ポツリヌストキシンとは
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作るボツリヌストキシンという毒素が神経の働きをブロックすることを利用した治療で、様々な領域で活用されています。
美容での治療
美容医療では筋弛緩作用を利用して、
表情筋による表情ジワ(眉間、目尻、額のシワ、顎の梅干しジワ)を抑え、表情を優しくする。
咬筋の肥大によるエラの張りを小さくしてフェイスラインをスッキリさせる。
汗を分泌する汗腺の働きを抑え、脇の汗の量を減らす。(脇ボトックス)
他には頬や口元の細かいシワを減らす、への字口を改善して口角を上げる、
など色々な使い方がされています。
ボツリヌストキシンの効果
注射後3日から1週間くらいで出てきて、その後4−6ヶ月くらい持続します。
また筋肉の強さは人によって異なるため、同じ量を注射しても効果の程度は異なります。
効きすぎるより効きが弱い方がリタッチで修正できるため、標準量以下で注射します。
ボツリヌストキシンの治療で重要なことは、治療を定期的に継続することです。
定期的に継続することで、筋肉を使う癖が減り、長年使っていた筋肉が小さくなりエラの張りが減ったり、眉間にシワを寄せる癖が減り、刻まれていたシワが薄くなってきます。
ボツリヌストキシンだけでは良くならないシワがある
そしてもう一つ大事なことがあります。
それは、ボツリヌストキシンだけでは良くならないシワがあるということです。
どんな場合かというと、
皮膚のたるみ、頭蓋骨の萎縮、皮下脂肪の減少などの老化がベースにあるときです。
ボツリヌストキシンで筋肉が緩んでも、ボリュームロスがあって皮膚にテンションがかかっていなかったり、皮膚自体が薄く硬く保水力がない状態だと十分にシワが伸びません。
こうした場合は、ボツリヌストキシン注射に加えてヒアルロン酸治療や肌治療を組み合わせる必要があります。
でも中には「ヒアルロン酸もやったほうがいいのは分かったけど、まずはボトックスでシワを薄くしてみたい」
という方もいらっしゃいます。
それもアリです。
筋肉が緩み表情ジワが入りにくくなれば、皮膚に刻まれたシワがそれ以上深くなることの予防になります。
ヒアルロン酸も注入するのがベストであると理解していただいた上で
ベターな選択として、ボツリヌストキシンを注射し、結果を見て満足であれば経過観察したのち、
満足できなければ、ヒアルロン酸注入や肌治療を検討する。
でも良いのです。
患者さんによってご希望はそれぞれ
治療もそれぞれです。
こうでなければいけない、ということもありますが、臨機応変に対応できることもあります。
患者さんが納得して選ぶことが大切です。
思ったことはどんどん言ってくださいね。
ボツリヌストキシン注射について
治療内容
表情ジワの症状に合わせて、額、目尻、眉間、顎先など各部位に注射します。
エラの張りを小さくするために咬筋に注射したり、脇の汗の量を減らすためにワキに注射することもあります。
治療回数
1回(2週間以内のリタッチは無料)
治療費
標準的な費用 | 1部位 33000円(ワキは66000円) |
リスク、副作用
注入に伴う痛み、内出血、頭痛、アレルギー反応、効果のムラ
噛む力が弱まる(エラ)、目元が重くなる(額)4-6か月後に再治療が必要
ボツリヌストキシン注射は公的医療保険が適用されない自由診療です。