プレ更年期という言葉

周りを見回してみると、頑張ってる女性が本当に多いです。

仕事に家庭に毎日フル回転、何事にも一生懸命で頼まれ事にはイエスと答え

真面目で責任感が強くて周りから頼りにされる、そんな女性だらけのような気がします。

優秀な女性が力を発揮して活躍しているのは頼もしい限り、でも時々心配になります。

先日久しぶりに会った年下の友人もその一人。明らかに働きすぎで心身の調子を崩している様子でした。

『頑張りすぎだよ』

と言っても、責められているように感じるかもしれない。

そう思った私はこう切り出しました。

プレ更年期って知ってる?

目次

プレ更年期とは

30代後半から40代前半を指す言葉です。

月経はまずまず順調に来ていて卵巣機能に問題がなくても、更年期症状のような不調が出ることがある

ということでメディアから出てきた言葉です。

なぜそんなことが起きるかというと、ストレスや不規則な生活によって視床下部が影響を受けると更年期と同じように自律神経が乱れるからです。

ほてり、のぼせ、動悸、めまい、イライラ、落ち込み、不安感、不眠など更年期と同じような症状が起きることがあります。

この年代は仕事や育児に忙しく、やる事がどんどん増えていく時期と重なります。
今まではなんとかこなしていたタスクがそろそろしんどくなってくる、それがプレ更年期です。

もしそんな不調がある場合は身体からのサインと受け止め、生活を見直しましょう。プレ更年期の不調は更年期の更なる不調へと繋がります。

30−40代初めのうちに生活習慣を本気で整えておくことは、その後の心身の健康のためにとても大切です。

話を聞いて彼女はうーんと唸っていました。

プレ更年期という言葉は医学用語ではありませんが、頑張り屋さんの彼女には説得力があったようです。

今までのようにいかないのは寂しいことではありますが、人生を見直す良い機会とも言えます。

私のプレ更年期はなかなかの激動でした。思い切って生活を変えたおかげで今の自分があり、苦しい体験でしたが必要な痛みだったと今は思います。

頑張りすぎ女子を見るとつい

『すごく辛くなる前に勇気出して生活変えよう!』

と言いたくなりますが、あくまでも本人が決めること。

情報提供をして見守るのがいいかなあと思っています。

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この記事を書いた人

前原順子のアバター 前原順子 産婦人科専門医

1998年名古屋市立大学医学部卒業。産婦人科専門医。名古屋市立大学病院、公立陶生病院等で産婦人科診療に従事。2010年より前原外科・整形外科にて注入治療を始める。現在は婦人科医、注入治療医として複数のクリニックに勤務。二男一女の母。

ヒアルロン酸、ボトックスの注入治療を行なっています。注入治療により、大きく顔立ちを変えることなくお顔全体をバランスよく若返らせることができます。婦人科医として年齢サインに悩む女性の心を勇気付けたい、その方法の一つを注入治療と考えています。

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