経過観察までが注入治療
注入治療後の経過観察をするクリニックは少ないと聞きます。
実は私も以前はやっていませんでした。
何かあったら来てください、というスタンスでした。
でも昨年ラベールミラクリニックのアカデミーで重要性を認識してからは必ず経過観察させていただくようになりました。
そして今では
絶対やった方が良い
経過観察まで含めて注入治療だ、と思うようになりました。
そこで今日は経過観察をやる意義について考えてみたいと思います。
治療の結果を認識する
まず注入後の痛みや内出血の確認、見て触れて問題ないかの診察はしますが、
経過観察の意義は
「現在地の確認」
自分の顔というのは不思議なもので
『良くなった』
と分かっても
『どこがどうなったから良くなった』
ということは意外とわからないものです。
そして、しばらくすると良くなった顔に慣れて以前からこんな顔だったような気がしてきます。
注入後のお顔に違和感なく慣れるのは良いことですが、一旦治療の結果を認識することは大切です。
医師と患者さんで、
注入前と注入後でどこがどう変わったか、
それがどんな効果を生んだか
写真を見て確認する。
すると患者さんは
「良くなったとは感じてたけどここがこう変わったのね。」
と自分が選んだ治療が目標に向かって着実に進んだことを知ります。
=現在地の確認(過去→現在)
次に、治療の結果を認識したところで今後どのような治療の余地があるかを伝えます。
今回の治療を強化する
または少し方向性を変えることもできる、
など未来の可能性を伝えることは、
患者さんにとって
『まだまだキレイになれるんだ』
と自分の可能性を知る事であり楽しいことです。
また改めて『自分がどうなりたいか』を再確認する機会にもなります。
=現在地の確認(現在→未来)
このように経過観察は、
患者さんが治療の結果を正しく認識しこれからどうしたいか考える上でとても重要です。
勿論私たち医師にとっても、注入後の経過や患者さんがどう受け止めているかを知ることはとても重要です。
どうぞこれからもご協力お願いいたします。