ここぞという日のために 続編

前回は低用量ピルの話でした。

今回はここぞという日のために、ハレの日バージョンです。

結婚式、発表会などハレの日のためにすることといえば

エステで肌のスペシャルケアや普段手が行き届かない背中のお手入れとか、ダイエット、低用量ピルを予め飲んで月経を避ける人もいるかもしれません。

誰でもそう思います。

でも最近気になることがあります。

それはハレの日のために美容外科や美容皮膚科を受診する人が増えていることです。以前に比べて美容医療が身近になったということでしょうが、ちょっと心配でもあります。

 

なぜかといえば美容医療はリスクがあるから。
エステなどに比べて効果も高いがリスクも高い、
ハイリスクハイリターンだからです。

リスクも考える

手術だったら腫れや内出血が思ったより長く続くとか感染することがあるかもしれません。

注入治療は塞栓のリスクがあります。

デバイス治療でも攻めすぎたら赤みや色素沈着などもありえます。

確率が数%とか1%以下で低いから大丈夫、ではなくて

100人に1人、の1人になってしまった時の影響が大きいことが問題です。

ハレの日を控えているのでなければ、

と思えるかもしれません。

でも大事な結婚式を前にもしそんなトラブルが起きたら同じように思えるでしょうか。

動揺して平常時の気分でいられなくなり準備どころではなくなってしまいそうです。

うまくいく想像しかしない、のではなく

最悪のことも考えてみましょう。

ハレの日を一点の曇りもない笑顔で迎えてほしい

大切な日のためにやることはつまらないかもしれないけど、ローリスクなことがオススメです。

もし美容医療を受けるなら半年から1年前が望ましいと思います。

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この記事を書いた人

前原順子のアバター 前原順子 産婦人科専門医

1998年名古屋市立大学医学部卒業。産婦人科専門医。名古屋市立大学病院、公立陶生病院等で産婦人科診療に従事。2010年より前原外科・整形外科にて注入治療を始める。現在は婦人科医、注入治療医として複数のクリニックに勤務。二男一女の母。

ヒアルロン酸、ボトックスの注入治療を行なっています。注入治療により、大きく顔立ちを変えることなくお顔全体をバランスよく若返らせることができます。婦人科医として年齢サインに悩む女性の心を勇気付けたい、その方法の一つを注入治療と考えています。

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