更年期の話をしよう

更年期は誰にでも訪れます。

「え?私は何もなかったよ」

という方は「更年期障害」のことを言っているのですね。

更年期というのは閉経を挟んで前後5年ずつ計10年間のことを指します。

ですから更年期がない人はいません。

閉経を挟む、と言いましたが平均的な閉経年齢は50歳です。

ですから多くの人にとっては、45ー55歳くらいが更年期ということになります。

ただし、前もって閉経する時期はわからないので

いつ更年期が始まったかはわからないのです。

ややこしいですね。

40代のうちに閉経する人もいますから45歳より早い時期から更年期に入る人もいるということです。

では更年期になると何が起こるのでしょうか。

更年期をむかえたら

まず月経不順になります。

月経が月に2回来たり、そうかと思えば1ヶ月飛んだり、また順調になったりといった調子です。

経血量が減ってきた、増えてきた、だらだら長引く、以前より短くなったなど人により様々な変化が現れます。

そして更年期女性の6割の方がホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、イライラ、不安感などの「更年期症状」を経験します。

そのうちの3割弱の方は治療を受けないと日常生活が辛いほど症状が重く、このような場合を「更年期障害」と呼びます。

6割の3割弱ですから全体の2割弱の人が「更年期障害」というわけです。

全体の4割の方は特に症状なく閉経を迎えます。

更年期障害って意外と少ないのねと思いましたか?

それとも多いなあと思いましたか?

大丈夫です。

我慢せずに治療を受ければかなり楽になります。

だからあれ?と思ったら受診してほしいと思います。

誰にでも訪れる更年期、知っておけば怖くない。

次回は多彩な更年期症状について書きます。

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この記事を書いた人

前原順子のアバター 前原順子 産婦人科専門医

1998年名古屋市立大学医学部卒業。産婦人科専門医。名古屋市立大学病院、公立陶生病院等で産婦人科診療に従事。2010年より前原外科・整形外科にて注入治療を始める。現在は婦人科医、注入治療医として複数のクリニックに勤務。二男一女の母。

ヒアルロン酸、ボトックスの注入治療を行なっています。注入治療により、大きく顔立ちを変えることなくお顔全体をバランスよく若返らせることができます。婦人科医として年齢サインに悩む女性の心を勇気付けたい、その方法の一つを注入治療と考えています。

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