明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて今日は
更年期症状についてお話します
更年期とは閉経を挟んだ前後10年間のことです。
この間は女性ホルモンの急激な低下のために様々な症状が現れます。
まずよく知られているのは
1.ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、発汗
動悸や息切れなども見られます。
これらは血管の収縮や拡張を調節する自律神経の乱れによって起きるものです。
女性ホルモンの急激な低下が自律神経の乱れを引き起こします。
2.泌尿器や性器、皮膚の症状
更年期から閉経後は、
尿漏れや頻尿など排尿に関するトラブルや
おりものの増加、外陰部のかゆみや痛み、性交痛などが起きやすくなります。
全身の肌は乾燥しやすくなります。
これらは女性ホルモンの低下が原因です。
女性ホルモンは皮膚や粘膜のコラーゲン増生を促し潤いやハリを保つ作用があります。また膣の中を酸性に保ち細菌が増えないようにするという働きもあります。
そのホルモンが低下することで肌や膣は乾燥しやすくなり細菌が増えやすくなります。
また女性ホルモンの低下は骨盤底筋を弱くし、
排尿トラブルが起きやすくなります。
3.精神神経系症状
うつうつしたりイライラしたり不眠、めまいもあります。
女性ホルモンの低下により自律神経が乱れたり、セロトニンやメラトニンの分泌が減ることが影響します。
4.骨や関節の症状
女性ホルモンが低下すると骨密度が急激に低下します。骨粗鬆症になると将来大腿骨頸部骨折や脊椎の圧迫骨折を起こすリスクが高まります。
手指の関節のこわばりや痛みもよく見られます。
女性ホルモンの低下は関節の動きを悪くするのです。
こうして見ると、
女性ホルモンが女性の身体の健康のためにいかに大きな役割を果たしてくれていたかがわかります。
更年期症状は生活習慣の改善や薬剤治療で良くなるものも多いので、放っておかずに受診していただけるとよいなと思います。
またこれらの症状は
更年期のせいではない場合もあります。
動悸が不整脈のためだったり、
うつうつ元気が出ないのが甲状腺の病気のためという場合もあります。
ですから何かおかしいと感じたら、更年期のせいだわと自己判断せず受診しましょう。
更年期は女性の身体の転換期です。
無我夢中で頑張ってきた女性の皆さん
自分の心と身体を労ってくださいね。
人生はまだまだこれから
元気で楽しんでいきましょう!