「オーダーメイド」
と聞くと、高級なイメージを持たれる方も多いかもしれません。そのようなイメージを植え付けたいわけではなく、
他の美容や保険の診療とちょっと違いますよ、というお話です。
オーダーメイド治療とは
通常、医療では一つの疾患に対して標準的治療がある程度決まっています。
癌の治療などが良い例です。
標準的治療があることで、患者さんはどこの病院にかかっても同じレベルの医療を受けることができます。
いくつかある治療法の中から選ぶ場合もありますが、それもやはりある程度こんな場合はコレ、という基準があります。
それに対して、ヒアルロン酸治療では
同じお悩みをもつ患者さんが複数人いた場合、治療内容がそれぞれ違うということが起こります。
ほうれい線の場合
例として、ほうれい線の場合、元々の顔立ちの特徴に加え、加齢変化の程度(頭蓋骨の萎縮、脂肪の減少、筋肉の肥大など)、他のお悩みの有無。
いくつかあるお悩みの中の治療の優先順位のご希望、どれくらい治療したいか、どんなイメージになりたいか、によりヒアルロン酸の量や打つ場所や入れ方を変えていきます。
あなたのこうなりたいをお聞かせください
通常の医療では主に客観的データをもとに治療方針を決めますが、ヒアルロン酸治療では客観的な評価と同じくらい
患者さんの主観(こうなりたいという気持ち、ご希望)が重要になってくるのです。
それはなぜかといえば、ヒアルロン酸治療のゴールは
「患者さんの満足」だから。
そういうわけで、カウンセリングでは患者さんの「こうなりたい」をしつこいくらいに聞いていきます。
「こうなりたい」が良くわからない時は二者択一の質問をして探っていきます。
「こめかみのやせとほうれい線、今日はどっちを良くしたいですか?」
「ほうれい線です」
「こめかみも少しは良くしたいですか?」
「はい、少しは」
「ほうれい線7、こめかみ3くらいですか?それとも、、、」
という調子で。
患者さんの「こうなりたい」を引き出し、医師と患者さんのイメージを一致させる
医師は客観的なバランスと患者さんの希望を兼ね備えた注入プランを決める
ここまで来たらやっと注入です。
客観的評価✖️患者さんの希望
患者さんの数だけ治療パターンがある
それがヒアルロン酸治療です。
ヒアルロン酸注入治療について
治療内容
顔面の減少したボリュームを補う、またはしわや溝(ほうれい線など)を修正するため、骨膜上、皮下、真皮へ注入します。
治療費
治療回数は1回から6回(治療程度によって異なります。)
標準費用は83,000円から830,000円。
費用
ヒアルロン酸 | 1本 / 83,000円 |
カニューレ代 | 1本 / 3,300円 |
ヒアルロン酸治療のリスク・副作用として、注入に伴う痛み、内出血、腫れ、稀な合併症として感染、遅発性アレルギー、血管塞栓の可能性があります。
ヒアルロン酸注入治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。