大府市 整形外科 医療法人利靖会 医療・介護複合施設 ヴィラ北崎の外来のご案内

投球障害(肩関節)

投球障害とは野球などのボールを投げる動作の多いスポーツにより、関節唇、軟骨、骨、筋肉、神経に過剰な負担がかかって疲労し、主に肩や肘関節に違和感や痛みを感じる疾患です。

投球障害(肩関節)

症状

●肩関節唇損傷 (=SLAP lesion スラップリージョン)
SLAP(superior labrum anterior and posterior lesion)損傷とは、関節唇の後上方から前上方にかけての損傷のことです。野球での投球やバレーボールでのアタック動作などオーバーヘッドスポーツで損傷します。
肩関節では上腕二頭筋腱が上方関節唇に付着しています。
SLAP 損傷では動作時の負荷が二頭筋腱を牽引及び回旋することで関節唇が引っ張られて、肩関節から剥離してしまう症状です。

投球障害(肩関節)

●インピンジメント症候群
インピンというのは日本語で衝突という意味です。投球の際に上腕骨頭が屋根の骨(肩峰)に衝突し、その間にある腱や滑液包が炎症を起こしたり、損傷をしたりすることを言います。

投球障害(肩関節)

保存療法

消炎鎮痛剤の内服薬や注射、リハビリテーションを行います。
症状が改善されない場合は関節鏡視下手術を行います。

症状

主な初期症状は、肩を回した時に違和感や痛みを感じる、ストレッチ時に異音を発するなどです。悪化すると肩に安静時痛や可動域が低下し、手術しなければ投球動作ができない状態になることもあります。

保存療法

原因となっているスポーツ(動作)をしばらく休止し、アイシング、鎮痛薬の投与などを行います。
またストレッチや筋力トレーニングによる負荷に耐えうる身体作り、フォームの改善をしていきます。

手術療法

<関節鏡視下手術>
手術するかどうかや手術の時期を、症状や患者さん自身の希望を基に選択することになります。
保存的療法で回復しない場合や、損傷が大きい場合には、関節鏡を用いた手術を行います。
損傷した関節唇を縫合します。
術後3カ月〜6カ月で投球動作が可能になります。

投球障害(肩関節)

<リスク>
手術対象は学生が多く、リハビリテーションが長期にわたるため、その間スポーツを控えなくてはなりません。

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