有鉤骨鉤突起骨折
概要
有鉤骨は手首の関節を構成する8つの手根骨の中の1つで、この骨には、有鉤骨鉤と呼ばれる突起が存在し、その部分が折れてしまうことが有鉤骨鉤突起骨折です。
野球やゴルフ、テニスのスイング動作の繰り返しによる疲労骨折で、グリップエンド側(下の手)に発症します。日常生活でも転倒した際に手のひらをついて受傷することもあります。
症状
手のひらの小指側に痛みを感じることが多く、痛みで握ることや手首を反らすことが困難になります。
また、骨折により神経が損傷された場合は痺れなどを感じることもあります。
保存療法
手首を4〜6週程固定して骨の癒合を図ります。
手術療法
スクリューで固定する方法、骨折した骨の一部を摘出する方法があります。
早期のスポーツ復帰を希望する場合は骨を摘出する方法が選択されます。手術後6週程度でのスポーツ復帰を目指します。