オスグッド・シュラッター症候群

概要

成長期のスポーツ障害として代表的なケガであり、脛骨と呼ばれる骨に発生する骨端症です。成長期に起こりやすく、身長の急激な伸びにより太ももの筋肉である大腿四頭筋の過度な緊張が生じ、お皿の下の脛骨と呼ばれる骨に大きな負荷が加わることによって発症するものといわれています。また、スポーツによるオーバーユースから発症することが多く、飛んだり跳ねたりする動作を繰り返し行うことにより膝蓋腱の付着部が慢性のストレスを受けることで膝の脛骨と呼ばれるお皿の下の骨が突出してくるもののことをいいます。

症状

多くの患者は、お皿の下の脛骨粗面と呼ばれる部分の圧痛、運動時痛、膨隆を認め、安静時痛はほとんど認められません。この部の変形が著しいと正座などの際に床に接することで痛みが生じます。

保存療法

症状が比較的軽い場合は、それ以上進行させないようにスポーツ活動の制限、リハビリテーションやサポーターなど装具装着を行います。症状が強い場合は炎症がおさまるまで局所の安静を保つためにスポーツ活動を禁止します。また、スポーツ動作の動きが不良で過剰に骨に負担がかかっている場合はスポーツ動作の改善のためリハビリテーションが重要となります。