骨粗鬆症/圧迫骨折
骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨の量が減り、中身がスカスカになっていくことで骨折しやすくなる疾患です。
骨量は加齢とともに減っていくので、高齢になると、どうしても骨折しやすくなります。
また、若い女性が無理なダイエットを繰り返すことにより、骨を作り出すための栄養が足らなくなるケースも増えています。
圧迫骨折
骨粗鬆症により、骨がもろくなっている、中高年〜高齢者に多い骨折です。
転倒などで強い力が加わることにより、脊椎が押しつぶされ骨折となります。
また、骨粗鬆症が進んでいる高齢者の場合は、くしゃみをしただけで圧迫骨折をしてしまうケースもあります。
若い人でも、高い所から落ちたりなど強い力が加わると、圧迫骨折となってしまうことがあります。
保存療法
骨を強くする内服薬、注射などを施行し、コルセットを3カ月間装着します。
手術療法
圧迫骨折椎体形式術(BKP= Balloon Kypho Plasty)
「Balloon Kypho Plasty」、脊椎の圧迫骨折によりつぶれてしまった椎体を、正常な状態に近づけ、痛みを緩和させる手術法です。
治療にはバルーン(風船)のような器具を使用し、骨折した脊椎の中でこのバルーンをふくらませることにより、つぶれてしまった部分を広げます。その後、バルーンを抜き、広げて修復した部分に脊椎専用骨セメントを流し込み、固定して手術は終了です。
手術の傷が1cm以内と小さく痛みが少ないため、手術時間も1時間以内で終了します。
そのため、早期退院、早期社会復帰が可能です。