整形外科

舟状骨骨折

概要

舟状骨は手首の関節を構成する8つの手根骨の中の一つで、手首の親指側にあります。手根骨骨折の中で最も頻発するのがこの舟状骨骨折です。スポーツや交通事故などで手首を反らして手をついたときによく起こります。10代後半から20代の青年に多いといわれ、約半数がスポーツでの受傷です。

症状

急性期では、手首の母指側に腫れや痛みがあります。症状が軽度の場合もあり、捻挫と考えて放置して、偽関節となってから医療機関に受診する場合もあります。

治療

治療としては、手術またはギプス固定を行う保存療法があります。

手術

先にも述べたように、骨折部位によって、血流が乏しい部位は、偽関節に移行しやすいため手術を行うケースが多いです。手術をした場合、ギプス固定期間は1〜2週間です。

ギブス固定

ギプス固定で治療する保存療法の場合は、親指の動きや、前腕の動きに対しても注意が必要なため手首の上の関節から肘までしっかり固定することになります。固定期間は最短で6週間ですが、骨癒合が不良な場合には数か月の固定を必要とする場合があります。

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