整形外科

足関節捻挫

概要

足関節を内側に捻じることによって外側にある前距腓靭帯、前脛腓靭帯、踵腓靭帯の断裂が多く、スポーツによる損傷が多いです。全スポーツ外傷の13.9〜17%を占めるとも報告されています。また再発率も56〜74%と非常に高く、骨軟骨損傷や変形性足関節症に移行する可能性もあります。足関節を外側に捻じる場合には内側にある三角靭帯損傷を疑います。

症状

足関節の腫れと損傷部位に圧痛があり、受傷時と同じ足関節の方向へのストレスをかけると痛みが生じます。放置すると関節の不安定感がでたり、捻挫がくせになったり関節軟骨を痛める原因になります。

保存療法

初期には局所の冷却、圧迫包帯、下肢の挙上を行います。またテーピングで固定を行うこともあります。足関節の不安定性が強い場合や痛みが強い場合はギプス固定を行います。痛みが軽減し、炎症が落ち着いたらリハビリテーションを行います。

手術療法

靭帯修復術を行います。ギプス除去後も不安定性の強い場合や、若年者でスポーツ選手など活動性の高い方が適応となります。手術は関節鏡下にて行うことが多いです。

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