三角線維軟骨複合体損傷
概要
TFCCとは、手首の小指側にある靭帯や軟骨からなるクッションの役割をしている組織です。これらが手首の骨をつなぎ止める役割をし、衝撃吸収や力の伝達など、手首の安定性に作用しています。転倒して手をついたりしたときや、日常生活での使いすぎ、手首を酷使する仕事、加齢性の変化によって症状が出現します。
症状
ドアノブを回す動作や重い物を持つなど、手首を小指側に倒す動きや手首を捻る際に痛みを生じます。手に力が入りにくいと感じることがあります。
保存療法
装具、サポーターで固定し、手関節を安静にします。また可動域や筋力を低下させないようリハビリテーションを行います。
手術療法
保存療法を3ヶ月以上行っても症状が改善しない場合、手術をすることがあります。手術は関節鏡を使って傷んだTFCCを治します。